【開催報告】学習サポータ第5回デジタル教科書セミナーのお知らせ(2024.1.24開催)
今年度も、附属図書館にて学習サポータによるデジタル教科書セミナーを実施しています。
第5回は附属図書館ラーニングコモンズにおいて、1月24日に実施しました。本セミナーは本学学生・教職員を対象に実施され、学生2名、教職員2名の計4名の参加がありました。
セミナーでは、最初に図書館でのデジタル教科書の使い方や電子黒板の使い方について学習サポータから説明があり、その後学習サポータによるデジタル教科書を使った中学校数学と理科の模擬授業が行われました。
■中学校数学の模擬授業
- 扱った教科書・単元:『新しい数学 2』(東京書籍)「確率」の導入部分
- 内容:3人で当たりが1枚入ったくじを順番に引き、何番目に引くのが当たりやすいのかを考える
デジタル教科書の機能である「自作資料作成ボタン」を使い、あらかじめ板書した資料を教科書の中に張り付けたり、シミュレーション機能で1000回くじを引いたときの当たりの数などを検証したり、紙の教科書にはないデジタル教科書の機能を使いながら授業を行いました。
■中学校理科の模擬授業
- 扱った教科書・単元:『新しい科学1』(東京書籍)・「光の世界」
- 内容:鏡を使った実験により光はどのように進みどのように反射するのかを学ぶ
説明の箇所を拡大表示にしたり、実験の方法のビデオを見せるなど、数学と同様に、紙の教科書にはない機能を使いながら授業を行いました。
2つの模擬授業が終了した後、参加者から授業を受けてみての感想を共有してもらいました。その際、参加者からの要望のあった英語の教科書についてもサポータから紹介がありました。
■参加者からの感想
- シミュレーションや実験の動画は非常によい機能だと思うが、その結果が本当に正しいのかについては教師が事前に検証する必要があると思う(数学・理科)
- 動画では舌の位置が確認できないので、そこは教師が補足する必要がありそう(英語)
デジタル教科書の便利な機能に頼りすぎてしまうと生徒に偏った教育をしてしまう危険性があるといった意見が挙がりました。
このようにデジタル教科書を使った模擬授業を受けたことで、デジタル教科書の便利な点や懸念点などを議論することができ、デジタル教科書の授業での活用方法について考えられるセミナーとなりました。
今回で、2023年度の学習サポータによるデジタル教科書セミナーは終了となります。約1年間ありがとうございました。来年度も開催予定ですので、ぜひご参加いただければと思います。
(お知らせ)
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