おもちゃ絵・絵双六で遊ぼう③ 折り替わり絵(おりかわりえ)

2021/10/01
会期
令和3年10月~
会場
図書館Webサイト
問合せ先
附属図書館 サービスカウンター

 「おもちゃ絵」とは、子供の手遊びのために描かれた色鮮やかな浮世絵である錦絵(にしきえ)のことです。江戸時代後期から近代にかけて多数制作・出版されました。
 切り抜いたり、組み立てたりする立版古(たてばんこ)や着せかえ絵、凧絵(たこえ)のようにそのまま遊べるもの、また、遊びながら日常生活に必要な知識を得られる豆本(まめほん)、物尽くし(ものづくし)など、多数のバリエーションがありました。

ここでは、おもちゃ絵の一つである「折り替わり絵」について紹介します。

※ご紹介する遊び方は、当時の実情と異なる部分もあります。あらかじめご了承ください。

(※「おもちゃ絵」の詳しい解説は こちら へ)

折り替わり絵とは

「折り替わり絵(おりかわりえ)」とは、1枚の絵を線に沿って折りたたむと、絵柄が変わるという仕掛け絵のことです。人の表情が変わったり、動物から食べ物に変わったりするものがあります。1枚に配置される絵柄の数、紙の向き、折る方向、折り方等によって、多様な折り変わり絵が作られたようです。「折り替わり絵」のほかに「替わり絵」「折り返し絵」「カラクリ絵」とも呼ばれます。

 

遊び方

折り替わりの作り方①

1.資料をダウンロード

以下の資料リストにある「画像表示」をクリックして画像を表示させます。

画像の上で右クリックをして、「名前を付けて画像を保存する」を選択してダウンロードしてください。

折り替わりの作り方②

2.ダウンロードした画像をトリミングをし、印刷

ダウンロードした画像ファイルを開き、資料部分以外は必要ないので、トリミング(必要な部分だけを選択し、画像を切り取ること)を行いましょう。

※必須ではありませんが、この作業をすると、より大きく印刷でき、このあとの作業がしやすくなります。

③折り替わり絵_作り方3

3.枠線に沿って、それぞれの絵を切り離す

それぞれの絵を枠線に沿って切り離しましょう。

※画像の青線部分を切ってください。

折り替わりの作り方④

4.それぞれの絵に描かれた線に沿って谷折りをして完成!

最後にそれぞれの絵に描かれた線に沿って、谷折りをしたら完成です。

開いたり、閉じたりして絵の変化を楽しんでください。

しん板折かわりゑ五十五の開き姿

完成図①:

 『しん板折かわりゑ五十五』開いた状態

※完成図を拡大したものは こちら からご覧ください。

しん板折かわりゑ五十五の閉じ姿

完成図②:

 『しん板折かわりゑ五十五』閉じた状態

画像上:「神主」から「将棋」に変化
画像下:「船乗り」から「散蓮華(ちりれんげ)」に変化

※完成図を拡大したものは こちら からご覧ください。

資料リスト(折り替わり絵)

しん板折かわりゑ五十五 ( しんぱんかわりえごじゅうご )

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しん板折かわりゑ五十五
解説

サイズ:34.1×23.7cm

折り替わり絵の一つ。四枠の中で、中心の二枠を谷折にして折り込むと、異なった絵になる。「しんげんがとうがらしとなる」、「うへきばちがふりだいこになる」などがある。

(東京学芸大学附属図書館デジタルアーカイブより)

 

書誌事項
請求記号:721.8/ARA 所在:日本近代教育史資料

「しん板折かわりゑ五十五」の翻字

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しん板折かわりゑ五十五
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『しん板折かわりゑ五十五』の翻字
『しん板折かわりゑ五十五』 (翻字は「東京学芸大学附属図書館デジタルアーカイブ」より)