本展示では当館コレクションである「絵双六」の中から、“遊び”をテーマに絵双六の遊び方を紹介します。実際に職員が遊んでみた様子もまとめています。冬休みに絵双六で遊ぶのはいかがですか?
当館では194点(2021年12月現在)の絵双六を所蔵しています。本展示で紹介する絵双六はその中のほんの一部となります。ご紹介できない絵双六については、 東京学芸大学附属図書館デジタルアーカイブ よりご覧ください。
※ご紹介する遊び方は、当時の実情と異なる部分もあります。あらかじめご了承ください。
【目次】
本展示では当館コレクションである「絵双六」の中から、“遊び”をテーマに絵双六の遊び方を紹介します。実際に職員が遊んでみた様子もまとめています。冬休みに絵双六で遊ぶのはいかがですか?
当館では194点(2021年12月現在)の絵双六を所蔵しています。本展示で紹介する絵双六はその中のほんの一部となります。ご紹介できない絵双六については、 東京学芸大学附属図書館デジタルアーカイブ よりご覧ください。
※ご紹介する遊び方は、当時の実情と異なる部分もあります。あらかじめご了承ください。
【目次】
「絵双六」は江戸時代以降、明治、大正、昭和にかけて広く楽しまれた遊び道具の一つです。1枚の紙に絵が描かれ、いくつか区切られたマスのうち、「振り出し」(スタート)から「上り」(ゴール)を目指して遊びます。「絵双六」の形式には、大きく「廻り双六」と「飛び双六」の二つがあり、それぞれコマの進め方が異なります。
(※「絵双六」の詳しい解説は こちら へ)
「廻り双六」は、さいころを振って出た目数だけ、「振り出し」(スタート)から自分のコマを進めていき、「上り」(ゴール)を目指します。
1回休みになってしまうマスがあったり、サイコロをふって上りまでのマス数に一致する目が出なければ上がれない仕組みになっている場合もあったり、双六によって簡単に上がれない様々な工夫が加えられています。
実際に図書館職員が廻り双六で遊んでみました。その様子について紹介します。 ※サイコロの目数は①のように〇番号で表します。
| 使用した絵双六 | 東海道上り列車鐡道壽語六(復刻版) ※大きめのサイズで印刷して、貼り合わせたものでOKです! |
| 人数 | 3人(職員T, K, Y) |
| 所要時間 | 約20分 |
| 用意するもの | サイコロ、コマ(人数分) |
※今回使用したコマ(当館公式キャラクター「まなぶんぶん」)
振り出しに並んで順番を決めたら早速始めましょう。
まずは⑥出ろ―――!
Tが順調に進んでいって、あとは①が出ればゴール。
ですが、上りまでのマス数よりもサイコロの目の数が多いと、余った目の数だけ戻らなくてはいけません。
果たしてサイコロの目はいかに…!?
Tのはなったサイコロの目は①!ゴール!!
1発で決めてしまいました!すごい!
でもこれで終わりではありません。最下位争いを見てみましょう。
「最下位だけは嫌だ!」と残ったKとYのデッドヒート!
しかし出る目は①や②で、少しずつしか進みません...。
なんともついていない二人です…。
ビリ争いの戦いの結果はいかに!?
デッドヒートの末、Kの勝利!
①を出せば勝利という場面で②を出しまくったYの負けです。
Y「あんなに出ていた①がどうして最後に出てくれないんだ(泣)。」
【最終結果】
1位 T
2位 K
3位 Y
※「廻り双六で遊んでみた!」で使用した双六
京都から東京までの間にある59駅と脇道12駅を蒸気機関車に乗って旅する廻り双六。振り出しは「乗り始め」となっており、マスには次の駅までの距離と運賃が示されています。電車に乗りながら旅をしている気分になれます。
また、「廻り双六で遊んでみた!」で使用した復刻版は以下の雑誌の付録となっています。
『旅』. 日本旅行文化會. 2003年5月1日発行, 77巻5号(通号916号), 04921054 (ISSN).
※当館未所蔵
文字に肉付けをして人の姿にした「なぞらへ文字」と呼ばれる文字絵を使用して東海道五十三次の地名を構成した廻り双六。どんな文字が描かれているのか考えながら遊んでみてください。
子供の遊びを31マスにわたって描いた廻り双六。
振り出しは子供が火消しの姿になっているマスで、上りは福引となっています。
江戸時代から続く「まゝごと」、「おにごツこ」といった伝統的な遊びや今では珍しい「こをとろことろ」(鬼ごっこの一種)、「十六むさし」(盤と石をつかって競う2人遊び)といった遊びなども描かれていて、遊びながら当時の子供たちの様子を学ぶことができます。
「飛び双六」は、マスが描かれている順番に回っていく「廻り双六」とは違い、マスからマスへと飛んで移動する双六です。マスにはそれぞれ数字と次に向かうマスの名前が書かれています。そのためサイコロを振って出た目の数と同じ数字のマスに進んでいきます。サイコロで出た目の数が、マスに書かれていなかったら次には進めません。
実際に図書館職員が飛び双六で遊んでみました。その様子について紹介します。 ※サイコロの目数は①のように〇番号で表します。
| 使用した絵双六 | 世進電話雙六 ※大きめのサイズで印刷して、貼り合わせたものを使用しました! |
| 人数 | 3人(職員T, K, Y) |
| 所要時間 | 約30分 |
| 用意するもの | サイコロ、コマ(人数分) |
※今回使用したコマ(当館公式キャラクター「まなぶんぶん」)
振り出しに並んで順番を決めたら早速始めましょう。
さて、最初はどこに行くのでしょう…?
この双六では、電柱に書かれた数字につながる電線をたどった先のマスへと進んでいきます。
どこにつながっているのかワクワク!
下半分のマスを行ったり来たり…。廻り双六で勝利したTも苦戦中。
…これは上がれるのか?
Kが上りのすぐ横のマスに…!果たして上がれるのか!?
(一方そのころ、TとYは下の方に…)
そんなすぐ上がれないだろと高を括っていたら、突然の上り。
上がったK自身もびっくり。ぬるっとゴールしました。
注目の最下位争いは下の方にいたTがどんどん進んでいき、ゴール!
この瞬間、Yは廻り双六と併せて飛び双六も最下位に。
Y「悔しいーー!」
【最終結果】
1位 K
2位 T
3位 Y
※「飛び双六で遊んでみた!」で使用した双六
サイコロの出た目に応じて、電柱の先に書かれているサイコロの目と同じ数字につながる電線をたどって次のマスへと進む飛び双六。電話をモチーフにした双六のため、それぞれのマスには電話の会話が書かれています。
子供の行動を「善」と「悪」に分けて19場面描かれている飛び双六。善い行いには「善玉」、悪い行いには「悪玉」として擬人化したものが描かれており、当時の子供たちの日常生活を見ることができます。
遊びながら百人一首を学ぶことができる飛び双六。
振り出しは「初」と書かれたブロックで、上りは和歌を守護する三神である「住吉大明神」「玉津嶋大明神」「人麿大明神」が描かれたブロックです。他に「い」から「よ」が描かれた15のブロックがあり、上り以外の各ブロックには6人の歌人(全部で96人)、そして最上段には4人の歌人が描かれ計100人の歌人が配置されています。
遊び方としては、まず振り出しでサイコロを振り、出た目が書かれた「初」ブロック中の歌人のマスに行きます。そこには、その歌人が読んだ上の句が書かれているので、下の句が書かれているブロックを探し、そこへ飛びます。このとき、百人一首を暗唱していない人でもわかるように行先のブロック名がヒントとして書かれているので安心して遊べます。そして同様にサイコロを振って上の句を読んで下の句がかかれたブロックに飛んでいき、上りを目指していきます。
百人一首をうろ覚えの状態でもできるので、ぜひ挑戦してみてください!
東京学芸大学附属図書館は、市民参加による翻刻プロジェクトである「みんなで翻刻」に参加し、「東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を 翻刻!」というプロジェクトを通して所蔵資料の翻刻を進めています。
当時江戸で流行していた寿司や蕎麦、鰻などをマスにした飛び双六。本双六は「みんなで翻刻」により翻刻が完了しました。
豊臣秀吉の天下統一までの出来事を描いた廻り双六。上りは天下を取った場面で大きく開く仕掛けになっています。
下の「画像表示(開)」ボタンより上りが開いた画像を見ることができますので、ぜひご覧ください。
ほかにも様々な双六があります。
詳しくはこちら → 東京学芸大学附属図書館デジタルアーカイブ「絵双六を探す」