2024年度中古文学会春季大会の本学開催を記念して、企画展「出会い、学ぶ『源氏物語』―東京学芸大学附属図書館 教育コレクションから紐解く―」を開催しました。
平安文学ひいては日本を代表する文学作品の一つである『源氏物語』は、現代でも高等学校古典の教材として教科書に取り上げられ、学び続けられています。本展示では、こうした学習教材としての『源氏物語』に着目し、東京学芸大学附属図書館の教育コレクションから江戸時代における初等教育書である「往来物」、近・現代における検定教科書を紐解きました。
本展示を通して、江戸時代から現代までの学びの場において、学習者はいかに『源氏物語』と出会ってきたか、また『源氏物語』が教材としていかに位置づけられ、扱われ、学ばれてきたか、資料をもとにその歴史の一端を辿っていただく機会となれば幸いです。