【報告】ラーニングコモンズセミナー1「ワークショップを学ぶ」を開催しました
span style="font-size: 10pt;"> ラーニングコモンズでは、学生同士や教育実践でのグループワークの質の向上を目指して、全5回にわたってワークショップの方法を学ぶセミナー、「ワークショップを学ぶ」(開催前のお知らせはこちら)を5月に開催しました。(以下、講師敬称略) ①5月13日(水)15:00-16:00 ワークショップ入門1~初対面の人と打ち解ける方法~ 講師:高尾隆(本学教育支援課程表現教育コース)
円になって座って始まった高尾先生のワークショップは、隣のひとを他の参加メンバーに紹介する他己紹介のワークや、姿をみないで手の感触からどの人の手なのかを当てるゲームに進んでいきました。 ワークをいくつか行い、時間が経つにつれて、徐々に参加者のみなさんも、笑顔が多くなり、話す声も大きく、いつのまにか会場の雰囲気もやわらかいものになっていき、ワークの効果を実際に体験できました。
最終的には、左の写真のようにグループで全身をつかってひとつの場面を表現するワークを行いました。これはある小説の一場面を、グループで表現しています。このほかにも歴史の一場面を表現するワークも行い、そのときには学校での歴史の授業にも応用できるのでは?と先生から教育現場でのワークの活用方法についてもお話いただきました。 ②5月18日(月)18:00-20:00/ 5月25日(木)18:00-20:00 ワークショップ入門2~楽しい学びの場の作り方~ 講師:安斎勇樹(東京大学特任助教)
ワークショップの研究をしている安斎先生のセミナーは、LEGOでカフェをつくるワークショップや漫画の一場面を演じるワークショップ、漫才をヒントにしたワークショップなど、ご自身がこれまで行ってきたさまざまワークショップの事例を紹介しながら、学習目標と活動目標を「ひねって結ぶ」というワークショップをつくる上での大切なポイントについてのお話からはじまりました。(詳しくは安斎先生のブログをご覧ください。)
ワークショップに関する学術的な議論も紹介しながら、安斎先生が普段ワークショップのアイデアを考えるときの方法も詳しくお話いただきました。
後半は、前半にお話いただいたワークショップをつくるポイントを踏まえて、「動物の気持ちを考えるワークショップをつくる」というお題で、グループでワークショップのアイデアを考えていきました。 普段とは違う頭の使い方をしなくてはいけないので、参加者のみなさん、うーん、とうなりながら考えていましたが、最終的にはワークショップに発展していきそうなアイデアの種がたくさんみつかりました。
③5月21日(木)18:00-20:00 本を使ったワークショップ1 講師:堀光希・大橋桃奈(高尾隆研究室) 5月27日(水)15:00-17:00 本を使ったワークショップ2 講師:郡司厚太・山田カイル(高尾隆研究室)
高尾研究室のメンバーによる、本をつかったワークショップが行われました。二回とも、自己紹介やラーニングコモンズ内の家具をつかったゲームなどのワークからはじまりました。
1回目の堀さん・大橋さんのワークショップでは、数人のグループにわかれて、グループのなかでお互いにインタビューを行い、他のひとの普段の生活や好きなものを聞いたあとで、図書館のなかから本を選んできて、お互いにその本をプレゼントしあうワークを行いました。相手の趣味に合わせたり、相手の服装にあわせたりとさまざまな視点で本が選ばれてました。最後にリボンでラッピングして相手にプレゼントし、そして、その本を読む読書タイム!本のつづきが気になるひとは、そのまま借りてお持ち帰りです。
二回目の郡司さん山田さんのワークショップは、つまらない本を選んでくるというユニークなワークが行われました。図書館のなかで一番つまらないとおもう本を選んでくるというお題で、他のひとが手に取らなさそうな本が集まりました。しかしその後、そのつまらなそうな本を借りてもらうためのポップづくりのワークが行われました。つまらないと思う本のおもしろさをアピールするというむつかしい課題でしたが、本の特徴をうまく捉えた不思議なポップがいくつもできあがりました。これらのポップが付いた本はラーニングコモンズ内で展示して、すでに借りられています。
以上で、ラーニングコモンズセミナー1「ワークショップを学ぶ」シリーズが終了しました。
講師のみなさま、参加者のみなさまありがとうございました!