附属図書館・教職大学院棟増築リニューアルオープン式典を挙行

東京学芸大学では令和4年1月11日に附属図書館・教職大学院棟増築リニューアルオープン式典を挙行しました。令和3年5月に建物は竣工していましたが、このたび屋内の整備が完了し、式典の運びとなりました。
式典では、最初に國分充学長の挨拶の後、テープカットを行い、リニューアルオープンを祝いました。

学長のご挨拶では、平成26年の第1期から図書館の拡張は悲願であったこと、今回の第2期のリニューアルによって、ラーニングコモンズが大幅に広がり、地下の書庫の所蔵能力も増強され、貴重書も収蔵できるようになったこと、あわせて、3階4階には教職大学院向けのアクティブ・ラーニングルームが整備されたことが紹介され、同窓会をはじめとする関係者へのお礼の言葉がありました。

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学長挨拶のようす
國分充学長の挨拶
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テープカットのようす
テープカット
(左から森同窓会長、川手館長、國分学長、佐々木大学院長、村山真由さん(学生代表))

 

その後、川手圭一館長、佐々木幸寿大学院長の挨拶があり、来賓の森富子同窓会長,学生代表2名からの祝辞がありました。

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館長挨拶のようす
川手圭一館長の挨拶

川手館長の挨拶では、この間の図書館の活動を総括し、図書館は静から動へと大きな転換をしてきたことを挙げ、ラーニングコモンズへの期待が述べられました。附属図書館の増築コンセプトである「教えあい学びあう」を実現するため、充実した資料を礎とした、知の創造と循環を生み出す場所になることを目指しています。

 

 佐々木大学院長からは、学校教育の現場でもアクティブラーニング型の学びを重視していることを挙げ、図書館の3階4階に合築した教職大学院棟においても、コロナ禍においてグループでの学習が制限されるという厳しい状況であるが、アクティブラーニング型の学びを推進し、本学の目的である「創造力・実践力に富む有為の教育者を養成」に寄与することを目指すことが述べられました。

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教職大学院長挨拶のようす
佐々木大学院長の挨拶

 

また、東京学芸大学同窓会からは、増築にあたり図書館に車いす対応のグループワーク用デスクをご寄贈いただきました。森同窓会長からの目録の贈呈も行われました。

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同窓会長の挨拶のようす
森同窓会長の挨拶
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目録贈呈のようす
目録贈呈(左:森同窓会長、右:國分学長)

 

最後に、学生代表として、教職大学院教育実践専門職高度化専攻の堀菜見子さん、図書館で学習サポータをしているA類数学選修4年の村山真由さんから挨拶がありました。2人からは新しくなった図書館や講義棟を活用してさらに勉学に励みたいとの決意が述べられました。

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教職大学院学生挨拶のようす

堀 菜見子さん(教職大学院生)の挨拶

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学習サポータ挨拶のようす

村山真由さん(学習サポータ)の挨拶

 

式典の後は、高橋菜奈子学術情報課長の案内で、図書館と大学院棟の見学会が行われました。拡張されたラーニングコモンズと、増築にあわせて導入された電子黒板のデモを見学したり、各階では各エリアの整備にあたった職員から説明がありました。

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電子黒板の説明のようす
電子黒板のデモ
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1階見学のようす
見学会

 

1階はラーニングコモンズを拡張し、プロジェクタや大型モニター等のデジタル機器を使用して、授業に活用できるアクティブエリアを新設したほか、カフェ風・ファミレス風など、グループで活動しやすいさまざまな什器を設置してます。また、コロナ禍において、オンライン授業に利用できる個別ブースを設置したり、広い空間で密を回避して座席を利用できるよう配慮しています。

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ファミレス席の写真
ファミレス席
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個人ブースの写真
個別ブース

 

2階はインフォメーションコモンズとなり、電源を利用できる座席を増加し、情報機器を使って思考を深めるためのエリアとなりました。パーテーションのある座席も人気となっています。

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データベース端末の写真
データベース用端末
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リラックススペースの写真
リラックススペース

 

3階には大学史資料室を移転しました。常設の資料展示や「學藝アルバム」の展示を実施していますので、気軽に見学ができます。

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大学史資料室入口
大学史資料室の入り口
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大学史資料室の展示
大学史資料室

 

地下1階には電動集密書架、貴重書庫を整備し、あらたに約15万8千冊の蔵書を収容できるようになりました。貴重書は約3万冊が収容できます。課題となっていた収蔵スペースの拡張にあわせ、使いやすいように再配置をしています。温湿度を管理した貴重書庫には、江戸期の往来物や双六などの古典籍などが大切に保管されています。

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電動集密書架の写真
書庫内の電動集密書架
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和装本の書架の写真
和装本

 

東京学芸大学附属図書館は「デジタル社会の教育を支える「知の循環」の再構築」という使命と目標を掲げ、2022年からの活動を行っていきます。新しくなった図書館で活発に学習がなされることを期待し、皆様をお待ちしています。

問い合わせ先

附属図書館 学術企画係

Tel: 042-329-7229

Email:
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